Battle Ship Mutsu Diving Tour

戦艦陸奥ダイビングツアー

What is the Battleship Mutsu?

日本国内唯一の沈戦艦、陸奥。

あの「戦艦」に、ダイビングで挑む。

かつて日本海軍の象徴とされた伝説の軍艦――戦艦「陸奥(むつ)」。 その巨大な艦体の一部が、今もなお瀬戸内海の海底に沈んでいます。

かつて世界の「ビッグ7」に数えられ、同型艦「長門」とともに連合艦隊の象徴だったこの戦艦は、1943年6月8日、広島湾沖・柱島泊地で謎の大爆発を起こし、乗員千名以上の命とともに海中へと没しました。

そして今。 この戦艦陸奥は、日本で唯一“実際に潜れる戦艦”として、ダイバーにその姿を見せてくれます。

戦艦陸奥の造船当初の過去の画像 戦艦陸奥祈念館に飾られた、引き上げられた主砲

Wikimedia Commons/File:Japanese battleship Mutsu.jpg

陸奥の記憶に触れる水中探検

戦後、陸奥の一部は引き揚げられ、主錨やスクリュー、艦首などは山口県・周防大島町の「陸奥記念館」に展示されています。

しかし、その船首側の100m以上が今なお水深約38mの海底に眠ったまま。
私たちは、まさにその“沈黙の艦体”のすぐそばまで、ダイビングでたどり着くことができるのです。

このダイビングは、単なるレックダイブではありません。
水中に広がるのは、日本の近代史と、戦艦という巨大構造物が交錯するドラマの舞台。
静かに横たわるその姿を前にすると、誰もが言葉を失うことでしょう。


戦艦陸奥の隔壁 戦艦陸奥祈念館に飾られた、船の主錨 戦艦陸奥の機銃

ダイビングポイントとしての戦艦陸奥

戦艦陸奥の水中のマップと、水底に沈んでいる状態の推定図

戦艦陸奥は、瀬戸内海・周防大島の沖合に左舷側を上に向けて横倒しに沈んでいます。

陸奥の付近の海は時期によっては強く流れますが、流れが比較的穏やかなダイビングは潮止まりの日を狙って実施します。従って、月間で4日間から8日間しかダイビングをすることはできません。

船の後ろ側でタンクを装着するテクニカルダイバー 陸奥の船底の左舷側にあるビルジキールに向けて潜降していくテクニカルダイバー

水深は最大で約38mですが、戦艦の大きさゆえに最浅部では13m程度。潜降直後から艦体の一部が目の前に現れるため、一気に非日常の世界へと引き込まれます。

進行ルートによって見どころはさまざまですが、船体側面に並ぶ船窓沿いを進んだり、巨大な鋼鉄構造の内側に入ったりと、ルートごとに異なる“探検の物語”が楽しめます。

戦艦陸奥の船体は強い磁性を帯びており、通常のコンパスは使用できません。

側面の壁によってオーバーハングのようになった内側に入ると、一気にうっそうとした雰囲気が増します。船体付近にはロープや鋼管などが残されており、水中拘束されないように適切なトレーニングと細心の注意が必要となります。

左舷側面にそってサイドマウントのダイバーとダブルタンクのダイバーが泳いでいく 甲板の内側

全体を把握するには減圧やペネトレーション(内部進入)も必要となり、本格的なテクニカルダイビングのスキルを活かせるポイントでもあります。

内部には、砲塔や計器、生活の痕跡といったさまざまな構造物が残されており、それらに触れるたびに、「そこに人がいた」ことを強烈に実感します。

ただ沈んでいるのではなく、“記憶を宿したまま、そこに存在している”。 それが、戦艦陸奥の持つ圧倒的な存在感なのです。

乗組員が使っていたお皿と第二次世界大戦期のビール瓶 内部へのペネトレーションの入り口。""
戦艦陸奥の内部

その他のダイビング情報

  • 最大水深:38メートル
  • 平均水深:20~30メートル(潜水ルートによって)
  • 水温:夏季:22~24度/冬季:14~15度
  • 透明度:夏季:5~10メートル/冬季:15メートル前後

この海には、物語がある

戦艦陸奥を潜るということは、かつての歴史と、今のあなたが交差する瞬間に身を置くということ。

DIVE Explorersでは、必要なテクニカルスキルや装備、事前トレーニングに至るまで万全の体制でサポートし、 あなたがこの“唯一無二の沈船”を安全かつ深く体験できるようガイドします。

国内で唯一、本物の戦艦を潜れる場所へ――。 あなたの探検心が、再び火を灯すことでしょう。

ツアー内容・スケジュール

日程・スケジュールサンプル

5泊6日、2ダイブ×4、合計8ダイブ

  • 1日目:
    現地集合、13時までに集合できた人は陸奥記念館へ
    17時~器材組み立て 19時~全員で夜食へ
  • 2~5日目:
    8時:ホテル発
    9時:出港
    10時30分:ダイビング1本目
    14時:ダイビング2本目 16時30分:帰港
  • 6日目:
    9時~:送迎または現地解散

参加条件

  • PADI TecRec Tec45、TDI 減圧手順ダイバー、GUE Tech1、または同等資格
  • 10回以上の減圧を伴うダイビングの経験
  • 予定日の3か月以内に減圧を伴うダイビングをしていること
  • 内部進入を行う場合、PADI TecRec テクニカルレック、TDI アドバンスドレック、または同等資格
  • 上記の条件を満たしていない場合、事前に講習やトレーニングも可能です。お問合せ下さい。
  • ※ 減圧および内部進入については、チーム全員が各ライセンスを保有し、かつ十分なスキルを保有していると判断した場合にのみ実施します。

費用

税別 336 ,000(税込369,600円)
+ インストラクター費用の按分

  • 5泊6日(2ダイブ × 4日間)
  • 別途ホテル費用
  • 別途ガス費用(インストラクターのガス含む)
  • 最低開催人数:3人(2人の場合は+110,000円(税込121,000円)
  • ツアーへのお申込みは、費用のお振込み完了後に完了となります。
  • 申し込み後のキャンセルの場合、返金することができません。
  • 現地でダイビングが可能な場合、飛行機などの交通手段が停止した場合でも費用の返金の対象とはなりません。

注意事項

  • 上に記載された内容は、予告なく変更される場合があります。
  • ツアーへのお申込みは、費用のお振込み完了後に完了となります。
  • 器材のレンタルが必要な場合、別途レンタル費用がかかります。