Column

テクニカルダイビングコラム

11.25

ケーブダイビングのライセンスと講習について

皆さん大好きケーブダイビング(ホントか?)。

DIVE Explorersの講習を受講しに来てくれる方は、主宰の伊左治の探検を見てくれている方が多いのだろうか、“ケーブダイビングをしたい!”という方が多いように思える。

講習に興味を持って問い合わせていただいた方には、もちろん実際にコースに入る前にケーブダイビングのライセンスや取得の流れについて説明させてもらうのだが、ネット上には私達のWEBページをふくめ日本語でケーブダイビングのライセンスを詳しく解説したページが無かった。

なので、ここではライセンスの種類や各ライセンスでできること、その難易度や取得に必要な期間、実施場所などについて説明していこう。

  1. ケーブダイビングのライセンスの種類
  2. カバーンダイバー
  3. イントロケーブダイバー
  4. フルケーブダイバー
  5. ケーブダイビングのインストラクターについて
  6. ケーブダイビングの追加のライセンスとトレーニング
    1. ステージケーブ
    2. DPVケーブ
    3. ケーブサーベイ
    4. CCRケーブ
  7. 各ライセンスで実際にケーブダイビングができる場所の例
  8. ライセンスのレベルを超えたケーブダイビング

ケーブダイビングのライセンスの種類

まず、各教育団体で認定ランクの名称は色々と違うが、概ね基本のライセンスは3段階に分かれていると思って構わない。

すなわち、
1.太陽光が入る範囲。基礎的な技術を学ぶ。
2.外光が入らない洞窟の中。ただし入り口から一直線の範囲で、呼吸ガスもより予備を多く残して帰還する。ケーブ内でのトラブル対応などを学ぶ。
3.より複雑な構造の洞窟へ。高度なガスマネージメントやナビゲーション技術の習得を行う。
の三段階だ(※下に行くほどより高度なライセンスになる。)。

私が所属しているTDIというテクニカルダイビングの指導団体では、それぞれの認定ランクを、
1.カバーン
2.イントロケーブ
3.フルケーブ
と呼んでいる。

なお、PADIは上記のカバーンの範囲までしかライセンスが存在しない。

さらにケーブダイビングにもレクリエーショナルダイビングでいうスペシャリティのような、特定の分野に特化した追加のカリキュラムがあって、それらはフルケーブダイバーの認定を取得後にさらにトレーニングを受けることになる。

ただし、レクリエーショナルダイビングの場合はスペシャリティを認定されていなくても、そのスペシャリティと同等の内容をダイビングで行うことができるが(例えば、ドリフトスペシャリティのコースを受けていなくても、ドリフトダイビングをすることはできる。)、ケーブダイビングを含むテクニカルダイビングで特定のダイビングをする場合には、原則として事前にコースを受けて認定を取得しなければならない。

カバーンダイバー

カバーンとは太陽光が入るエリアのことだ(ライセンスとしては、加えて直接洞窟の入り口が見える範囲であったり、深度や距離の制限がある)。
レクリエーショナルダイビングにおいては、このエリアへのダイビングをケーブダイビングと呼んでいることが多い。
宮古島の地形ダイビングのような場所がこれに当てはまる。
有名なところでは、宮古島の地形ダイビング、例えば魔王の宮殿などがカバーンに当てはまるだろうか。

カバーンダイビングの、太陽の光が入るエリアのダイビングポイント

しかし、カバーンダイバーのコースで想定しているのはガイドに引き連れられて何となく洞窟に入るようなダイビングではなく、
「自分が先頭でカバーンに入り」「トラブルがあっても自分たちの力で無事に帰ってくる」ダイビングだ。

自分でコース取りを考えたり、呼吸ガスの量のマネージメントをしたりなど、基本的なケーブダイビングの考え方や技術はこの段階で学習するので思っているより歯ごたえのあるコースである。

なお、このコースだけはシングルタンク(普段のレクリエーショナルダイビングのタンク)でも、普段のレクリエーショナルダイビングの装備でも受講することができるため、テクニカルダイビング的なことをまず試してみたいという方の受講にはとてもお勧めだ。

DIVE Explorersでのカバーンダイバーコースの最短期間は、1日陸上でトレーニングの後、3日間の海洋実習を含めた合計4日間だ。
このコースで初めてダブルタンク(背中に2本を背負う)を使うという方や、シングルタンクだったとしてもレギュレーターなどの装備をテクニカルダイビング仕様にカスタムして臨む方は、事前に+2日間ほどトレーニングさせてもらうことが多い。

サイドマウント(脇に2本)でカバーンダイバーコースに臨む方は、事前のサイドマウントのトレーニングを実施したインストラクターの厳しさ次第だろうか。

いや、まぁ事前トレーニングを入れなくてもよいのだが、結局それぐらい日数がかかるので…だ。

カバーンは色んなエリアにあるので各地でコースを開催しているが、基礎トレーニング的なところはゲストの近場で実施した後に、実際のカバーンに入るのは西伊豆の雲見や沖縄の本島でやることが多いだろうか。

イントロケーブダイバー

このイントロケーブダイバーコースからが本格的なケーブダイビングの領域となる。
外光が全く入らない闇の中へのダイビングで、相応に基礎技術や各スキルのクオリティの要求度もかなり上がってくる。

なお、専門用語的には、外光が入らないエリアを「ケーブ」と呼んでいて、カバーンエリアはケーブとは呼ばない。

イントロケーブエリア。洞窟の入り口から一続きのライン上で、狭い箇所やリストリクションが無い。

イントロケーブコースより上位のコースはシングルタンクでは実施できず、ダブルタンク(背中に2本)かサイドマウント(脇に2本)のどちらかのスタイルで実施することになる。
したがって、カバーンダイバーコースをシングルタンクで受講した人はイントロケーブコースの前にダブルタンクかサイドマウントのトレーニングを実施することになる。

スキルとしてはカバーンダイバーコースよりも基礎スキルのクオリティを強く求められるほか、緊急時のトラブル対応のスキルが多く追加される。

イントロケーブダイバーの認定を得た後の制限は各団体によって多少の差はあるが、
・持ち込んだガスの1/6まで使用したら帰り始める(本来のケーブダイビングの最大限界である1/3より使用可能なガス量が少ない)
・ダイバーは単一のライン上のみ洞窟に入っていくことができ、ラインが枝分かれした先や、別の離れたラインに移ることはできない
・探検の禁止
という制限になっていることが多い。

なお、ラインとは洞窟の外側から現在地点まで途切れることなく続いた紐のことで、元から洞窟内に設置されている場合や自分でラインを設置していく場合がある。
※一般的には、洞窟の入り口から少し内側に入ったところから常設のライン(パーマネントライン)がスタートしていて、洞窟の外側からこの常設のラインへ接続するライン(テンポラリーライン)だけを自分で設置することが多い

水中洞窟で使うラインの写真

イントロケーブダイバーコースは最短3日(カバーンダイバーコースと連続で実施する場合は2日)で実施できる。
ただし、カバーンダイバーコース内で基礎スキル部分で不安が残った場合などは、基礎スキルトレーニングの日を事前に組ませてもらうことが多い。
完全に真っ暗闇の中でのトレーニングとなるため、ケーブダイビングのスキルとダイビングの基礎スキルを同時にトレーニングしていくのは難しい上に危険が伴うからだ。

イントロケーブダイバーコースを開催場所は国内ではかなり限られてくるが、基礎トレーニングは事前に終わらせた上で、沖縄本島の一部の洞窟や、伊江島等で行うことが多い。

さらにクオリティを求めて実施する場合には、遠方ではあるが稲積水中鍾乳洞やメキシコのセノーテで開催することもある。
その場合には、イントロケーブに引き続くフルケーブ講習の一部や全部を連続して実施することもできる。

フルケーブダイバー

一連のケーブダイビングのコアコースの最終段階となるのがこのフルケーブダイバーコースだ。

ここまでくると、基礎的な技術やトラブルへの対応はできることが前提で、アウェアネス(視野の広さ)やチームコミュニケーションなどが強く求められる。

具体的な追加スキルとしては、枝分かれしたラインや途切れたラインを繋ぎながら迷わずに帰ってきたり、ラインを一周して入り口に戻ってきたり別の入り口まで横断するようなナビゲーション、そしてそれらに必要なガスマネージメントなどを学ぶ。

フルケーブダイバーがスプールを使って、一つのラインから別のラインに移っている様子

具体的なトラブル対応スキルというより、ナビゲーションやそれに伴うガスマネージメント、それをチームで共有するコミュニケーションなどが主軸となる。
重ねてではあるが、基礎技術やトラブル対応技術があるのは前提である。

なお、インストラクターによっては探検の基礎知識や、測量の基礎知識、切れたラインの修復などもフルケーブダイバー講習の範囲に含むこともあるだろう。

フルケーブダイバーコースは最短4日間。イントロケーブの段階で基礎技術が確立されていれば最短日数で終わることも多いように思えるが、視野の広さなどがボトルネックとなって合格しない場合も往々にしてある。

フルケーブは日本国内では一つの場所では完結できないので、日本で実施する場合は各エリアの洞窟を組み合わせて開催することになる。

一番講習がやりやすいのは、やはりメキシコのセノーテで、ケーブの難易度や安全面からも、洞窟のバリエーションの面からも最適である。セノーテでフルケーブダイバーコースを実施する場合には、頻繁に行ける場所ではないので複数の講習やファンダイビングもセットにするのが良いかもしれない。
DIVE Explorersでは最低年に1回はメキシコに行っているので、興味がある方はぜひ。

ケーブダイビングのインストラクターについて

少しケーブダイビングのインストラクターの資格についても補足しておこう。

ケーブダイビングを含むテクニカルダイビングのインストラクタ―資格は、各ライセンス単位でインストラクター資格があることが一般的だ。
すなわち、カバーンダイバーコースを実施するならカバーンインストラクター、フルケーブダイバーコースを開催するならフルケーブインストラクターの資格が必要になる。

したがってそれぞれのインストラクターランクごとにインストラクターも講習を受けて合格することが必要で、レクリエーショナルダイビングのように一個の資格でオープンウォーターもレスキューも教えれますよ、というようにはならない。

日本で現役のフルケーブインストラクターというと10人ぐらいだろうか。

ケーブダイビングを含むテクニカルダイビングのインストラクターとしての選び方としては、個人的には、
1.最新のテクニカルダイビングや探検の事情にUpDateされていて、
2.ゲスト向けのファンガイドと講習以外の、自分のためのダイビングや自分のトレーニングにも時間を割いている
インストラクターがよいと思う(逆に、ガイドは、同じ場所で潜り続けている人の方が圧倒的に良いと思う。)。

後は、そのインストラクターがテクニカルダイビングを通して何をやりたいと考えているのかも大事かもしれない。
探検をしたいのか、写真を撮りたいのか、それとも少しだけ今のダイビングを拡張するにとどめるのか。
それによって、同じケーブダイビングやテクニカルダイビングのインストラクターと言っても修めてきたスキルやバックグラウンド、取り組み方が大きく異なり、教えられることも変わってくるからだ。

まぁ、認定を取ったからといって他のインストラクターから同じコースを受けてはいけないわけではないので、インストラクター選びは気楽に考えてもよいのかもしれない。

ケーブダイビングの追加のライセンスとトレーニング

フルケーブダイバーを取得後、実施したいダイビングや会得したいスキルに応じて、各領域に特化したコースが設定されている。

また、コースとしては設置されていなくても、実施したいダイビングに応じてトレーニングは当然必要だ。

例えばずっと視界が悪いような場所や、狭い箇所が連続する場所、触れるだけで折れるような繊細な鍾乳洞など…、高いスキルを持つような人しか入れない・入れてくれない場所は山ほどあるし、そのような場所で適切にダイビングをするにはライセンスを取得しただけでは全く不十分だ。

そのような場所で必要なスキルは、それらが必要とされる環境で潜った人にしか教えることはできないので、習おうと思っているインストラクターの具体的な経験を聞いてみるのもよいかもしれない。

また、そのような環境のケーブには、現地のガイドに認められた人しか入れてもらえないということもよくある。

さて、以下では各追加ライセンスのコースを紹介していこう。

ステージケーブ

ステージケーブダイバーコースは、ダブルタンクやサイドマウントに加えてさらにタンクを持ち込み(ステージタンク/ステージシリンダー)、ダイビング時間をさらに伸ばすためのコースだ。

目的地が遠い場合や、水深が深い場合にはこのステージタンクが必要となる。

さらにボトムガスを追加したステージタンクを持ったダイバー

ステージタンクを持ち込むのはケーブダイビングでは比較的一般的で、時間があってコース開催地が適していればフルケーブダイバーのライセンスに引き続いてそのまま取得することもできる。

最短期間は2日間で、メキシコなどでの実施に加えて、日本国内では減圧ダイビングができる場合は久米島のヒデンチガマや稲積水中鍾乳洞などで実施することができる。

DPVケーブ

DPVケーブダイバーコースは、DPV:Diver Propulsion Vehicle、すなわち水中スクーターを使ってケーブダイビングをするためのトレーニングコースだ。
水中スクーターを使って移動する場合は、泳いで戻ってこれないような範囲までスクーターで行けてしまうため、故障やトラブルに対応するためのトレーニングが必要となる。
DPV・水中スクーターを使ったケーブダイビング

最短期間は2日間で、こちらもステージケーブと同じく、国内なら久米島のヒデンチガマや稲積水中鍾乳洞などで実施することができる。
なお、ガイドライン上の最短期間は2日とはいうものの、周囲では4~5日ぐらいかけているケースが多いように思える。

なお、DPVケーブコースに入るためには、フルケーブダイバーの認定を取得後に25本以上のフルケーブダイビングの経験が必要だ。また、必須ではないが、オープンウォーターでのDPVを使用するためのトレーニングコースを事前に受講することが強く推奨されている。

ケーブサーベイ

こちらは非常に面白いコースで、サーベイ、すなわち調査や測量の技術や手順を学び、洞窟の地図を作るコースだ。
精密コンパスやメジャー、ソナーなどを使用しながら洞窟のラインの図面(Stick Mapという)やケーブ全体のマップを作っていく。

ケーブマップ

世界的には、洞窟を測量しマップを作製した人がその洞窟の開拓者であり一番の功労者であるとみなされるのが一般的で、ただその洞窟に入っただけというのはあまり認められない。
したがって、探検をしたいという人には必須のコースと言えるかもしれない。

実施期間はほぼインストラクターの裁量に任されているが、4~6日程度で実施されていることが多い。
こちらもDPVケーブコースと同じく、フルケーブダイバーの認定を取得後に25本以上のフルケーブダイビングの経験が必要だ

CCRケーブ

CCR=Closed Circuit Rebreather、すなわちリブリーザーを使用してケーブダイビングをするコースだ。

団体によっては、CCRカバーン、CCRイントロケーブ、CCRフルケーブというように、リブリーザーで各ケーブダイビングライセンスの段階が組まれている場合もある。
ただし、フルケーブダイバーの認定を持っていれば、CCRカバーンとCCRイントロケーブを飛ばしてCCRフルケーブのコースに直接入れることが一般的だ。

リブリーザーを使用することで極めて長時間のダイビングが可能になり、ケーブダイビングができる範囲を広げることができる。
まだ普及しきってはいないが、世界中で着実にリブリーザーダイバーは増えてきており、ディープダイビングや探検の現場ではもう主役と言っても過言ではないかもしれない。

コースとしては最短4日間ほどで実施され、時には1ダイブ3時間を超えるようなダイビングも行われる。
また、前条件として50回以上および50時間以上のリブリーザーでのダイビング経験を求められる場合が多い。

各ライセンスで実際にケーブダイビングができる場所の例

カバーンダイバーが行ける場所

正直なところ、カバーンダイバーのライセンスを取得したから初めて行ける場所、というのは無いかもしれない。
ダイバーとしてまだ十分な強さではないということもあるし、ガイドが案内するのについていく場合にはカバーンエリアに行けてしまう場合も多いからだ。

カバーンダイバーコースで習ったスキルを使ってカバーンダイビングを楽しみたい場合、ゲストが少ない時期や、ガイドをマンツーマンで貸し切れるときにリールを引きながら先頭を行かせてもらうと良いかもしれない。

そうすると一度行ったことがあるような洞窟でも全く違う印象になるだろう。これは本当に不思議なぐらい、全く別物に感じると思う。

イントロケーブダイバーが行ける場所

このランクからは、ライセンスを持っていないといけない場所にも行くことができる。
ネットでよく見る、STOP!の看板の奥までいけるということだ。

ケーブ内の、ライセンスを持っていない人は奥へ立ち入り禁止の看板

イントロケーブダイバーは洞窟進入に使えるガスが持ち込んだガスの1/6未満に限られるので、深い洞窟は難しい部分もあるが、水深が浅めの洞窟なら楽しめるだろう。
日本国内では、稲積水中鍾乳洞の一部のエリアや宮古島の悪魔の館などが日本国内だと行くことができる場所になるかなと思う。
メキシコのセノーテやフランスのケーブは浅い水深が多い(5~15mぐらいがほとんどだ)ので、それらの国々のケーブダイビングポイントなら余裕を持っていくことができるだろう。
アメリカのフロリダのケーブにも行けるとは思うが、水深が20mぐらいあるのと流れが強くガス消費が多くなるので少し厳しめかもしれない。

フルケーブダイバー

ケーブダイビングのコアコースが一通り終わると、いわゆる観光地化されたケーブならおよそ行けるようになる。
入場料を払うようなセノーテなら大体どこのセノーテにも連れて行ってくれるだろうし(もちろん、ライセンスを持っていること以上にスキルがあることが前提だが)、日本国内でもケーブダイビングサイトとして整備されたようなところには行くことができるだろう。

同時に減圧もできるなら、久米島のヒデンチガマなども行けるかもしれない。ただ、水深が35~38mぐらいと深いので、最奥まで行きたいなら追加でステージケーブのライセンスを取得してから(あるいはステージケーブの講習を兼ねてなど)の方がよいかもしれない。

ライセンスのレベルを超えたケーブダイビング

“ケーブダイビング”と言った場合には、普通はレジャー・遊びとしてのケーブダイビングを指す。
すなわち、探検として洞窟に潜水を行うのとは違うということだ。

レジャーのケーブダイビングと探検としてのケーブダイビングは私がやっていてもやはり似て非なるもので、レジャーのケーブダイビングの延長線上に探検のケーブダイビングがあるのは間違いないが(順番で言うと、探検のケーブダイビングの延長線上かもしれない)、求められる技術の種類や質も変わってくる部分はある。

そこをライセンス化しよう、あるいはその技術の一部分だけでも、というのは各団体が種々提供し始めているが、そのレベルの講習になると、ライセンス化されていたとしても結局は教えるインストラクターの独自のノウハウを伝授するという要素が強い。

そういう意味で、自分がやりたいことをやっている先人はだれか、というのは考えてみるとよいかもしれない。
洞窟をガイドするのが得意な人、大深度の洞窟を探検するのが得意な人、大深度で撮影のノウハウがある人、これらは全然別のスキルだからだ。

そういえば、TDIのフルケーブダイバーのライセンスは水深40m(の洞窟)までしか認めておらず、TDIインストラクターとしてはこれを認定コースとして実施することはできない。
これも、それを超える深度の洞窟に潜り慣れたインストラクターが、自身の経験をもとにそのようなダイビングを教えることはあるだろうし、私も海外でそのような人たちから多くを学んできた。

あなたがケーブダイビングで習いたいことに応じて、私がお手伝いできることもあれば、問い合わせいただいたとしても別の人に紹介することが適切な場合もあるだろう。

熱意のある方のお問い合わせをお待ちしております。